当サイト【花於菟〜はなおと】は、和漢膳(日本薬膳)を中心に、薬膳・漢方・中国茶を紹介いたします。
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【和漢膳について】
1) 薬膳の文化
薬膳は元々、中国で「食べ物こそ薬(薬食同源)」とされていたことから、日本人がそう呼ぶようになったらしいです。しかし日本で「生薬」と言われているものが向こうでは普通に「食材」として使われているようです(笑)それは日本で生薬と呼ぶものが向こうでは「健康の為に食べて当たり前」の食材だからです。
2) 和漢膳とは?
中国の「薬膳」を日本に導入するに当たって、日本人の体・食生活などに合った形でアレンジしたものを称しているのです。つまり日本の薬膳です。
3) 薬食同源
夏に体温を下げるスイカを食べる、冬に体を温める生姜を入れる。焼きサバに消化を助ける大根おろしを添える。貧血にはレバーを。免疫向上には亜鉛豊富なシジミをetc.
「理にかなった食材・料理」を取り入れることが既に「薬食同源」なのです。
4) 未病と薬膳
昨今、「検査で異常は無いのに体調が悪い」という人が目立つらしいです。それが東洋医学では「未病」と分類されます。病院では治療法がないという「未病」こそ、薬膳の活躍舞台となります。
未病の症状はとにかく様々。なので慎重に細かく見る必要があります。
例えば、
・冷えか暑がりか
・舌が白いか赤いか
・下瞼が白いか赤いか
・爪が薄く欠け気味か
・顔が青白いか赤いか
・脈は弱いか早いか etc.
と絞り込んで行けば、その人の状態がわかり、オーダーメイドで、「あなたはこの食材は控え、この食材・この生薬を摂取するといいでしょう」という助言が出てきます。
(専門的には更に五行や陰陽の性質なども踏まえるようですが)
体質の分類についてはこちら
5) 生薬と漢方薬の違い
生薬は薬効の知られた食材や栄養価の高い食材(まれに食材でもないのもありますが)です。
漢方薬は、生薬を組み合わせて処方された東洋医学の処方薬です。組み合わせにもまた何を優先するか、配伍七情というルールのようなものがあります。
西洋医学の即効・局所の作用と異なり、薬効が幅広く、連動する症状も一緒にゆっくり改善していくものが多いです。もちろんピンポイントで即効性のあるものもあります。漢方薬の薬効が広い理由としては、西洋医学の薬に含まれる成分はほぼ単体なのに比べ、含まれる成分がひとつではないのも特徴です。
6) 薬膳の使いどころ
薬膳は、未病では食事に生薬を入れ、改善を目指して「病気」への進行をストップさせます。また健康な人はその維持増進・病気予防を目指すことにも繋がります。
貝原益軒の『養生訓』には、「腹八分」の教訓も記されており、食べ物があふれる現代の日本においては、その精神もまた、「薬膳」のひとつなのです。
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【管理人プロフィール】
1986年生まれ・大分県出身・在住
資格/学位: 管理栄養士、和漢薬膳食医、医学修士
職歴: 化粧品会社の研究員(原料開発/皮膚 関節 頭皮など全身の炎症や免疫 痛みの機構をvivo,vitroで研究) →精神科の厨房 →中華料理店 →ドラッグストア
趣味/活動: 水墨画、書道、陶芸、乗馬、四書五経など
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